珈琲豆 膨らむコーヒーが美味しいコーヒーは嘘!?本当は!?
コーヒーを淹れている写真でよくみられるのがお湯を注いだ時に粉がハンバーグみたいにぶわぁーっと膨らむシーン。
そして世間ではこの膨らむコーヒーが美味しいコーヒーなんですと言われています。
果たして本当に「膨らむ=美味しい」というのは正しいのでしょうか?
目次
そもそもなんで膨らむの??
珈琲豆は最初から茶色ではありません。
収穫され精製処理して乾燥した豆の状態で日本に輸入されます。
これが生豆(なままめ)です。
生豆(きまめ)と言う人もいますが当店では生豆(なままめ)といいます。
このままの状態では固いし飲めません。
これに火を加えていくとだんだんと皆さんが見慣れている茶色の豆になっていきます。
この工程を焙煎といいます。
焙煎直後の豆は大量の二酸化炭素が発生しています。
この二酸化炭素とお湯が触れ合うことでぶわーと粉が膨らむ現象が起きるのです。
美味しさに関係なく膨らむの?
基本的には焙煎直後の豆であればまずくてもめっちゃ膨らみます。
膨らむ=新鮮な豆なのか?
基本的には間違いではありません。
但し焙煎直後の新鮮な豆でも粉に挽いて1日以上経過すると膨らまなくなります。
豆を挽くことにより空気に触れる面積が大幅に増えます。
その時に二酸化炭素が大量に放出されるためです。
また、二酸化炭素が大量に出てお湯を注いだ時膨らむということは湯と粉の接触を妨げ抽出の邪魔をしているということになります。
いつもと同じように淹れたのに「あれ?今日の薄い?」となるのはこのためです。
膨らまない=鮮度が悪い?
確かに焙煎後から時間が経過しているという点では間違いではありません。
ただし知っていただきたいのはコーヒーは焙煎後3日目から味がはっきりと出てきて一カ月くらいは美味しく飲める期間になります。
二酸化炭素が大量に出るのは焙煎後1日~2日程度。二酸化炭素の放出が落ち着いた3日目くらいからが味も安定し飲み頃です。
毎日変化する味を楽しみながらコーヒーを飲んでみてください。
購入日=焙煎日ではない
焙煎した日はお店によって様々です。
当店では味の変化を楽しんで頂きたいという思いから焙煎後3日以内の豆を販売しています。
裏面に焙煎日の記載がありますのでご確認ください。
特に義務付けられている事では無いのでお店によっては焙煎日を記載していないところも多いです。
なるべく焙煎日のわかる豆を購入しましょう。
鮮度が良くても膨らまない例外もある
・梱包時に炭酸ガスを吸収するタイプの脱酸素剤を封入
・粗挽きにした粉にゆっくりとお湯を注ぐ
・お湯の温度が低い
こんな場合は膨らまない場合があります。
最後にまとめると
・膨らむから美味しいわけではない
・膨らむから鮮度がいいは間違いではない
・ただし飲み頃は膨らみが落ち着いてくる焙煎後3日目~1カ月くらい
・例外もある
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